ヒマつぶし情報
2021.03.08
【あなたの願い】XXXHOLiCを語らせてくれ【叶えましょ】
皆様突然ですが
どうしても叶えたい願いはありますか?
ささやかな望みから深刻な悩み事。
人それぞれ色々なものを抱えて生きていますよね。
その願い
叶うかもしれませんよ
今回は「願いを叶えるミセ」を通して紡がれる、願いを持つものとそれを叶える者達の物語を描いた作品。
XXXHOLiCについて語らせていただきます。
XXXHOLiCのことを知ってくれ

めちゃくちゃ有名な作品なのでもうすでに知っているという人も多いとは思うのですが、ぜひ説明させてください。
(私自身、作品が公開されてかなりの年月が経ってから存在を知ったのです。もっと早く出会いたかった)
XXXHOLiC(ホリック)とは、かの有名なCLAMP作品の一つ。
2003年より週刊ヤングマガジンにて連載スタート。
主人公である四月一日君尋は、アヤカシに好かれやすい男子高校生。
日々アヤカシから追い回される気の毒な体質を持った彼はある日、「願いを叶える店(ミセ)」という謎めいた屋敷に迷い込み、ミセの女主人である壱原侑子と出会います。何故か彼女は四月一日の「アヤカシが視えたり憑かれたりする体質を治したい」という願いを見抜いており、その願いを叶える対価として四月一日は半強制的にバイトとして雇われることになったのでした。
四月一日はバイトに駆り出される中で様々な人間やアヤカシと出会います。
その中で様々な願い、悲しみ、憎しみ、そして喜びに触れ、非日常的な日々へと足を踏み入れることとなるのです。
主人公の四月一日くんがもう、心配になるレベルのいい人なんですよ。声も動きもうるさいけど。もっと自分のこと大事にして・・・という気持ちになっちゃう。家事が得意で料理上手なので、よく侑子さんからあれ作ってこれ作って酒もってこいとわがまま放題されています。
羨ましいんだか気の毒なんだか・・・
そして、ミセの女主人こと‘‘次元の魔女‘‘侑子さんが本当に素敵な女性なのです。私の憧れの存在。
初めて見たときに思わず一目惚れしてしまいました。
ミステリアスな風貌からは想像がつかない、可愛らしくおちゃらけた性格も素敵です。
お酒の飲み過ぎで液キャベを愛用している一面もあったりする。
もちろん、ずっとおちゃらけているわけではありません。この話についてはまた後程。
この作品、登場人物ひとりひとり語り尽くしたいほどに魅力的なキャラクターが多いのです。
寡黙でめちゃくちゃかっこいいのにどこか抜けている四月一日くんと犬猿の仲(だと四月一日くんが一方的に思っている)で実家が寺の同級生だとか、
四月一日くんが夢中になっちゃうくらいとても可愛らしくて王道ヒロインっぽいのに‘‘何か抱えてそう‘‘な同級生だとか。
あと四月一日くんのことを好きになっちゃった座敷童もいます。
この子が四月一日くんを想うあまりにとった無邪気で無知ゆえの行動は、人ならざる者の恐ろしさを感じると同時に、どこか悲しさを感じました。
小さい頃、良かれと思ってやったことが逆に大人を怒らせてしまった時の記憶が蘇ったからかもしれません。
ひとりひとりの個性が強いからこそ、彼らの感情の移ろいに心奪われてしまうのです。
愛おしき彼らの生きた日々

XXXHOLiCを読めば読むほど、己の心に色んな意味で刺さるという人が多いように感じます。
物凄くマイルドな言い方をすると、人生の教訓、反面教師になるようなお話が多いのです。
嘘をつきすぎた人、大事にすべき存在を傷つけた人。
人の命を、奪った人。
願いを持った者のみが訪れることのできる「願いを叶えるミセ」
人々の願いを叶えていく中で、救われる人もいれば、救われなかった人もいました。
自分の過ちに最後まで気づけなかったり、あまりに大きな願いを望んだりしたせいで、人生が崩壊してしまった人々。
あまりにも手助けしすぎたり、大きな願いを叶えると、その分願いを持つ者に大きな対価が課せられてしまう。
だから、自分たちができることはほんの少しだけしかない。
「与えられたモノには須らくそれに見合うだけの代償、対価が必要なのよ 与えすぎてもいけない 奪いすぎてもいけない 過不足なく、対等に均等に、でないとキズがつく」
これは侑子さんの言葉です。
XXXHOLiCには、沢山の名言があります。中でも私が印象に残っている侑子さんの言葉がこちら。
「貴方は貴方だけのものじゃないのよ この世に自分だけのものなんてひとつもないの みんな誰かと関わって何かを共有してる だから自由にならない だからこそ面白くて悲しくて 愛おしいの」
普段おちゃらけた彼女から発せられる重たい言葉たちは、その言葉を向けられた者、そして物語を読んでいる私にも、深く突き刺さるものばかりでした。
侑子さんが意味深なことを言うたびに、どこか悲しげな笑みを浮かべるたびに、胸が切なく締め付けられる。
これもまた、壱原侑子というキャラクターの魅力の一つなのです。
そして、己が守るべきものは、己の本当に大切なものは己という存在は、一体何なのか。
四月一日くんが必死に思い悩み、足掻き、懸命に生きていく姿は、私に少しの懐かしさと切なさ、勇気を与えてくれました。
何が正解で、何が間違いなのかがだんだんと分からなくなる。
物語は非現実的でも、彼らの葛藤は少なからず現実を生きる私たちに共通するものがあります。
彼らと共に一喜一憂し、切なさと愛おしさで涙が止まらなくなる。
だからこそ、私はXXXHOLiCという作品が大好きなのです。
その目で見届けてほしい

まだXXXHOLiCを読んだことがないという人
是非、あなた自身の目で彼らの物語を見届けてください。
どこか妖艶でファンタジックな世界観に引き込まれます。
間違いなく名作です。
この記事を書くために漫画を読み返したのですが、やっぱり何度読んでも面白い。
そしてやっぱり何度読んでも泣く。何度でも心奪われる物語。
アニメと少しだけ登場人物やストーリーが違うところがあるので、
見比べるのも面白いですよ。
夢は強く願えば叶う
最初の問いかけを、もう一度
皆様突然ですが
どうしても叶えたい願いはありますか?
ささやかな望みから深刻な悩み事。
人それぞれ色々なものを抱えて生きていますよね。
もし、もしも、あなたの目の前に、謎めいた屋敷が現れたら吸い込まれるように扉を開けた先に、煙管を持った艶やかな魔女が微笑んでいたら
その願い
叶うかもしれませんよ
最後はアニメXXXHOLiC次回予告お決まりの、侑子さんのセリフでお別れです。
「あなたの願い、叶えましょ」

読書やゲーム、音楽鑑賞が趣味です(オタクの自己紹介テンプレ)
超ビビり、臆病、チキン。
メロンパンのことは特に好きでも嫌いでもないです。